長町武家屋敷
香林坊のホテルから10分ほどの所に、藩政時代に下級武士が暮らしていた武家屋敷がある。細い路地や土塀、長屋門は往時の姿を留めている。
観光都市金沢にあって、ここは地味な所であり、朝早かったこともあって観光客があまり訪れていないので、ボランティアガイドの説明を聞きながらゆっくり散策した。
いたし方のないことだが、香林坊の高層ビルが写真に写りこんでしまう。 |
大野庄用水にかかる長町二の橋
このあたり一帯は平士(へいし)と呼ばれる加賀藩では中位の藩士が多く、馬廻役・小姓組・普請奉行・門番役などの多くの職種の藩士が居住していた。 |
加賀藩1,200石の野村家
加賀藩では、知行高によって拝領する宅地の面積が決められていて、100石〜200石は200坪、300石〜400石は300坪、・・・・1,500石〜1,900石は600坪の広さであった。
屋敷の周囲には土塀をめぐらし、高禄になると長屋門・物見などを設けられていた。 |
大野庄用水沿いの土塀
ここでは観光ボランティアガイド「まいどさん」にガイドをお願いした。一緒にガイドしてもらったのは横浜から一人で観光に来た若い女の子。彼女は、私のことを「おじさま」「おじさま」と声をかける。
ガイドが終わってから次なる目的地「にし茶屋街」へ向かったが、彼女は寺町の忍者寺と呼ばれる妙立寺を見学予約していると言う。途中まで一緒に歩き、別れるとき彼女は「おじさま、さようなら」と言って妙立寺へ向かって行った。 |
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