主計町茶屋街


( 金沢市  平成29年5月15日 )


 主計町(かずえまち)は、加賀藩士・富田主計(とだかずえ)の屋敷があったことに由来していて、金沢では東山茶屋街とともに、重要伝統的建造物群保存地区として選定されている。
 北国街道が浅野川を渡る所に架かる浅野川大橋の近くにあって、茶屋町として明治期から昭和戦前期にかけて栄え、当時の建物が多く残っている。
 石畳が敷かれ、料亭や茶屋が並び、「木虫籠」(きむずこ)と呼ばれる格子窓から、三味線の音が聞こえてくる情緒ある町並みである。 


























 主計町茶屋街とその裏手にある下新町の間には2っの石段がある。暗やみ坂は人がやっとすれ違えるほどに道幅が狭く、夜の帳が下りた後に人知れず現実の生活から秘密の世界へ向かう秘密の通路のように緩やかに蛇行している。昼間でもあまり陽が当たることがなくひっそりしている。
 文豪 泉鏡花も幼少の頃、学校へ行く時によく通っていたと言われている。


暗やみ坂










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