昨年夏の2回の東北旅行に続いて、今年は岩手県だけを旅した。天候に恵まれなかったが楽しい9日間でありました。('09,7.18〜26) |
第1日目 平成21年7月18日(土) 雨時々曇り | 505q 505q |
川崎〜東北道〜前沢SA |
3連休初日で学校が夏休みに入ったので、東北道は渋滞続きである。しかも、時おり強い雨が降っているので休み休み走って行く。1日目は岩手山SA辺りまで行きたかったのだが、明日も午前中は天気がよくないようなので、八幡平へはゆっくり行くことにして、初日は宮城県前沢SA泊まりとすることにする。 前沢は前沢牛で有名な所だ。焼きたての前沢牛の串焼きはたいへん美味しかった。 |
前沢SA | 皆遠くから来ている |
第2日目 7月19日(日) 雨・風・霧後晴れ | 197q 702q |
前沢SA〜松尾八幡平IC〜八幡平〜岩手町 |
東北道を松尾八幡平ICで降りる頃には、雨は小降りになり空が大分明るくなってきたので、八幡平見返り峠に向うことにする。このまま天気が回復するだろうと思ったのだが、大きな誤算だった。 アスピーテラインを登って行くにしたがい風が強くなりキリが深くなってきた。こんな天気なので対向車は少ないが昼間からライトを点ける羽目になった。 岩手・秋田県境の見返り峠に着いたが、風雨が強く辺り一面のキリでなにも見えない。車の外へ出ることもままならず、峠から2キロほど下った籐七温泉へ向った。 籐七温泉は東日本で最も高い所にある温泉。脱衣場、浴室、湯舟はすべて木造、湯は青味がかった乳白色の硫黄泉だ。内湯から外に出た所が半分だけ屋根がかかった混浴の露天風呂になっていて、目の前にガレ場が広がっている。そのガレ場の中に3〜4ヶ所の露天風呂があり、雨に打たれながらそのうちの1っに浸かってみた。この天候なので客は東京から渓流釣りにやってきた男3人だけだった。、 |
キリの藤七温泉 | 標高1400m | 内湯・露天風呂入口 | 内湯 |
第3日目 7月20日(月) 晴れ | 112q 814q |
岩手町〜八幡平〜岩手町〜葛巻町 |
八幡平は、前日の濃霧が信じられないような上天気で、高山植物がきれいな時期でもあるので多くの観光客で賑わっている。以前訪れたときは松尾村と表示してあった頂上の標識は八幡平市に変わっている。平成の大合併で松尾村は八幡平に合併されてしまったが、松尾村っていい響きだったのに・・・・・・・。でも、ビジターセンターは松尾八幡平を名乗っていて、なかなかの充実した展示内容だった。 |
八幡平頂上 | 八幡沼 | 黒谷地湿原への道 | 黒谷地湿原 | 八甲田山遠望 | コバイケイソウ |
湿原の木道 | チングルマのワタゲ | ニッコウキスゲ | ワタスゲ | ハクサンチドリ | ビジターセンター |
第4日目 7月21日(火) 曇り後雨・霧 | 130q 944q |
葛巻町〜安家洞〜氷渡洞〜譜代村黒崎 |
岩手県久慈市 青森県山形村との県境に新山根温泉「べっぴんの湯」という日帰りの温泉がある。久慈の市街地からは遠く離れた山間地なのだが、朝からやっている。地元の老人がほとんどだったが、東京から旅行中だという若者2人と露天風呂で話が弾んだ。 |
安家洞 | 洞内温度計 | 鍾乳洞 | 鍾乳洞 | 氷渡洞 | 新山根温泉 |
陸中海岸はリアス式海岸で、太平洋に臨む海岸線は険しい断崖絶壁になっている。その一番北の譜代村の黒崎園地は海岸線から200mも一気に迫り上がった崖の上にある。崖下のネダリ浜まで下ってみた。往きはヨイヨイ帰りは怖いだった。 崖の突端に黒埼灯台がキリの中にひっそりと建っている。燈台はちょうど北緯40度線にあるので、そのモニュメントが造られていて、近づいたら地球儀がゆっくり回り始めた。北緯40度のモニュメントは昨年夏に行った男鹿半島入道崎にもあった。 深いキリのため車泊をするのに適当な場所が見つからないので、国民宿舎くろさき荘に泊まった。この旅に出て初めての宿であり、温泉に浸かってから浴衣を着て三陸の魚を肴に飲んだ三陸の地酒はたいへん美味しかった。 |
ネダリ浜 | 黒崎燈台 | 北緯40度モニュメント | 霧の中のくろさき荘 |
第5日目 7月22日(水) 霧後曇り | 115q 1059q |
譜代村黒崎〜北山崎〜龍泉洞〜浄土ヶ浜〜宮古 |
陸中海岸の中心的観光スポットである北山崎は黒崎に勝るとも劣らない断崖絶壁の地である。200メートルの切り立った断崖が8キロに渡って連なっていて、断崖の頂上にある展望台から波打ち際までは718段の遊歩道が設けられている。さすがに前日のことがあるのでこの遊歩道を下ることはやめた。 |
北山崎園地案内板 | 北山崎海岸線1 | 同2 | 北山崎園地のゆり |
龍泉洞はまさに観光地であり、大型の観光バスが何台も停まっていてお土産屋が繁盛している。さすが日本3大鍾乳洞だ。洞内は照明、路面、階段が整備されていて、昨日訪れた安家洞に比べると大分趣きが異なる。 浄土が浜では昔懐かしいボンネットバスが観光用に走っている。 この日は、漁業の町 宮古の道の駅で車泊。道の駅に併設されているレストランで岩手の地酒「男山」を飲みながら魚料理を食べる。大阪から東北の山登りと温泉めぐりに来たという夫婦と旅談義で話しが弾んだ。 |
龍泉洞 | 龍泉洞内 | 浄土が浜 | ボンネットバス |
第6日目 7月23日(木) 晴れ | 207q 1266q |
宮古〜鯔ヶ崎〜遠野〜東和町〜紫波町 |
宮古から30キロほど走って重茂半島姉吉海岸へ寄ってみた。ここは10数年前にキャンプをした所だが、きれいに整備されたキャンプ場になっていた。漁港では漁師が昆布の出荷準備に忙しそうだ。 この半島は本州最東端のとどが崎灯台がある所だが、灯台までは山道を1時間ほど歩くことになる。少し歩いたところで虫に刺されたのか両腕にかゆみを感じたので退き帰すことにした。後日帰宅してから医者に看てもらったところ、「漆によるかぶれ」とのことだった。 |
姉吉漁港 | 昆布干し | とどが崎灯台入口 |
遠野の「とおの昔話村」では5人の語り部がいて交代で遠野の民話を語ってくれる。お客のリクエストに応じてくれるので、「ざしきわらし」をリクエストした。その後3話ほど語ってもらったが、南部の方言の語り口であり柳田國男の世界を彷彿させるものであった。 遠野と言えば南部曲り家であるが、千葉家の曲り家は200年前に建てられた160坪余もある大きな曲り家で、現在も生活が営まれている。 |
とおの昔話村 | 語り部 | 千葉家の曲り家 | 曲り家 | 曲り家 |
第7日目 7月24日(金) 曇り一時雨 | 169q 1435q |
紫波町〜早池峰山登山口〜玉山村〜雫石温泉 |
川崎から夜行バスでやって来た妻と、朝7時過ぎに紫波町で落ち合い、早池峰山登山口
小田越へ。どんよりとした空で今にも雨が降り出しそうな雲行きである。案の定小田越に着いた時は霧雨になっていた。昨年と同じである。 小田越山荘には、昨年顔なじみになった自然保護監視員のおじさんがいて、今回もまたお茶をご馳走になる。しばらく様子をみたが天気が変わる見込みがないので、「来年また来ます。」と言って下山することにした。 |
早池峰山登山口 | 小田越山荘 |
小田越から30分ほど下った河原坊の早池峰神社に立ち寄った。ここは早池峰神楽で有名な所であり、なかなか荘厳な趣きのある神社である。境内にある郷土文化保存伝習館では神楽面、太鼓、衣装や神楽幕が展示されていて、神楽がビデオ上映されていた。 これまで何回も盛岡へ来ているが、初めて玉山村の石川啄木記念館を訪れた。啄木の生誕100年を記念して造られたもので啄木の文学や記念の品が展示されている。記念館からほど近い所にある啄木生誕の寺常光寺は真新しく再建されていた。 |
早池峰神社東参道 | 早池峰神社 | 郷土文化保存伝習館 | 石川啄木記念館 | 常光寺 |
両腕のかぶれが痒いので、かゆみ止めの薬を買いに玉山村のスーパーマーケットに入った。薬局はすぐに見つかったが、広い平屋建てで駐車場も広い。地方のスーパーであることを実感。 網張高原を通って雫石温泉へ。ホテルでは中国語やハングルが飛び交っている。ロビーでくつろいでいると、後の席で二人連れのおじさんのうちの一方がなにやら話している。中国語かと思ったら一方のおじさんは比較的に聞き取りやすい東北弁で、実は二人とも日本人だった。 湯に浸かると腕の痒みが増すので、折角の温泉なのにバンザイをして温泉に浸かる。、 |
雫石プリンスホテル | ホテルの前庭 |
第8日目 7月25日(土) 曇り一時小雨 | 55q 1490q |
雫石温泉〜田沢高原〜秋田駒ケ岳登山〜田沢高原 |
妻の長年の希望であった秋田駒ケ岳へ登る(私は2回目)。花の盛りで高山植物がきれいだ。さすが花の百名山の誉れが高い山である。 秋田駒ケ岳登山記 秋田駒ケ岳から下山後、田沢高原のホテルに泊まった。。乳頭温泉黒湯から引いた湯であったが、この夜もバンザイしながらの温泉になってしまった。 |
第9日目 7月26日(日) 晴れ | 636q 2126q |
田沢湖原〜盛岡IC〜東北道〜川崎 |
9日間の岩手県への旅であったが、今回はあまり天候に恵まれず、早池峰山に登れなかったことが残念だ。でも、八幡平が好天であったことと、秋田駒ケ岳がまずまずの天気で花がきれいだったことが救われる。 帰路の東北高速はさしたる渋滞もなく、順調に走って9日間の旅を終えた。 それにしても、ETC1000円はなかなか良い制度だ。出来れば政権が代わって高速道路が無料になるともっとうれしいのだが・・・・・。 |