足の向くまま気の向くまま、東北地方北部を旅した。 気分は寅さんです。('08,9.13〜21) |
第1日目 平成20年9月13日(土) 雨後曇り | 446q 446q |
川崎〜山古志〜村上 |
第2日目 9月14日(日) 晴れ | 194q 640q |
村上〜笹川流れ〜酒田〜岩城 |
幕末の志士 頼三樹三郎が男鹿と松島の景観を併せもつと絶賛した笹川流れは、海岸線が入り組んでいてなかなかの絶景だ。いたる所に「不審な入国者や出国者を見たら警察へ・・」という立看板がそこかしこに立っている。ここから北朝鮮は近い。 酒田からほんの少し走ると遊佐町。ここは安政年間に単身北海道に渡ってニシン漁で成功し北海の漁業王と言われた青山留吉の出身地である。明治になって郷里に戻って建てた豪邸が現在は国指定重要文化財として保存されている。
今日の宿泊場所は道の駅「岩城」 ここには温泉施設が併設されていて、露天風呂から眺めた日本海に沈む夕陽がきれいだ。
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第3日目 9月15日(月) 晴れ | 203q 843q |
岩城〜男鹿半島〜はちもり |
男鹿半島 寒風山からの眺めは雄大だ。パラグライダーを楽しむ人が多勢いて優雅に大空を舞っている。見ていて飽きない。 男鹿半島の突端に行くと黒と白色に配色された入道崎の灯台がある。灯台に上がって海を眺めると地球が丸いことを実感する。 ここは北緯40度上にあることから、それを記した安山岩のモニュメントが設置されている。この岩の切れ目がちょうど40度線上だとのこと。 |
第4日目 9月16日(火) 晴れ | 29q 872q |
はちもり〜白神岳登山〜十二湖 |
世界遺産の山 白神岳 しばらく振りの山登りで思わぬ苦戦だった。予定時間より大分オーバーしてしまった。 ブナ林がきれいだ。 白神岳登山記
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第5日目 9月17日(水) 晴れ | 168q 1040q |
十二湖〜不老不死温泉〜金木〜竜飛岬 |
黄金崎の不老不死温泉 海辺の露天風呂に浸かり日本海に沈む夕陽を見たかったのだが、立ち寄りの客は昼間の時間帯しか入れてくれない。 前日、白神岳の山頂で出会った金髪の若者が温泉に浸かっていた。 彼は東京からサイクリングで北海道知床まで走って行くとのこと。 日本海の海岸線沿いに走っている五能線。一日に上り下りそれぞれ5本のジーゼルカーが単線を走ってる。踏切りで見かけたジーゼルカーに乗客の姿はまばらだった。 なんとものどかな無人の驫木駅の駅舎。(馬が3っでとどろき) 集落から少し離れた所にあって周りには何にもない。 金木は太宰治が生まれ育った地で、生家は斜陽館として保存され公開されている。 斜陽館のすぐ近くに津軽三味線会館があり、三味線のライブ演奏をやっていた。三味線演奏はかなりの迫力だった。 |
第6日目 9月18日(木) 晴れ | 144q 1184q |
竜飛岬〜五所川原〜角館〜弘前〜碇ヶ関 |
竜飛岬は津軽半島の突端 夕暮れの竜飛灯台は寂しく旅情を誘う。 日本唯一の階段国道は海岸の三厩の集落と灯台下を結ぶ全長338メートル、362段の道で、無論車は通行出来ない。 太宰治が小説「津軽」・・・・・・・・ 津軽海峡線は今別駅が本州側の一番北の駅。この駅の少し先が長い青函トンネルの始まり。 ごう音を立てて列車がトンネルに入って行った。 五所川原楠見家住宅 楠見家七代目当主が明治19年に建てた、寄棟造り茅葺一部2階建て延床面積507平方メートルの住宅で、住宅では日本で最大級の規模であると言われている。 現在は五所川原市の文化財として開放されているので見学できる。 *楠見家住宅 |
第7日目 9月19日(金) 晴れ | 240q 1424q |
碇ヶ関〜八幡平〜角館〜十文字 |
八幡平の紅葉シーズンにはちょっと早すぎたようで、木々の葉はまだ青い。 松尾村が最近の市町村合併で八幡平市に合併し、八幡平山頂の標柱に白い板が貼り付けられている。松尾村っていい響きだったのにナァ・・・ 角館の武家屋敷通りはこの時期いろどりがない。桜の季節はすごい人出なのだが、今は閑散としている。もう少し秋が深まると桜の葉が紅くなってきれいだろう。 それでも、人力車を引くおねえさんはいそがしそうだ。 |
第8日目 9月20日(土) 晴れ | 301q 1725q |
十文字〜栗原市〜七ヶ宿 |
この年6月に起きた岩手宮城内陸地震は宮城県に大きな被害を及ぼした。特に栗駒山の一帯は道路の被害が激しく未だに通行規制が設けられている。栗原市へ行くのに大きく迂回しなければならなかった。 栗原市には細倉鉱山があり、最盛期には周辺に多くの社宅があった。そのうち佐野社宅は幹部社員用の社宅であり、平成の初め頃までは実際に使われていた。板塀を巡らせた木造平屋建ての家並みは昭和30年代の面影を多くとどめている。 最近になって映画「東京タワー オカンとボクと時々オトン」のロケが行われた。ロケで使われたセットが残されていて、一杯飲み屋やタバコ屋の店先には懐かしいタバコが並んでいる。 |
第9日目 9月21日(日) 雨 | 380q 2105q |
七ヶ宿〜福島〜川崎 |
最終日 七ヶ宿を出てから、久しぶりに福島の叔母の家に寄ったら、スイス在住でプロカメラマンの従兄弟がちょうど帰省しているところだった。 この後、福島インターで高速道に入り雨の中をひたすら走って9日間の旅を終えた。 明け方から降り出した雨はこの日一日中降っていた。今回の旅は雨で始まって雨で終わった。 全走行距離2,105キロ、ガソリン代が一番高い時だった。 |
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