白  神  岳



 前夜、青森秋田県境に近い「道の駅・はちもり」で車中泊。
 秋田県から青森県に入って10キロほど走ると五能線の「白神岳登山口駅」の標識。以前は陸奥黒崎駅という駅名だったが、駅名が変わったのは白神が世界遺産に登録されてからだろうか。
 ここから林道を3キロほど登っていくと登山口の駐車場。広い駐車場に車が3台停まっている。秋田・水戸・所沢のナンバー。さすが世界遺産に登録された山域の山だ。
 駐車場から登山口までは車道を10分ほど歩かなければならない。登山口を入るとすぐに入山者数を記録するカウンターのセンサーが立っている。
 初めはゆるやかな道だったが、徐々に登山道らしい道になってくる。ブナ、ナラ、ヒバなどの樹林の道で展望は利かない。
 登山口から40分ほどでマテ山コースと二股コースの分岐である二股分岐に着く。マテ山コースを登っていくことにする。ここからは少しづつ傾斜が急になり何ヶ所か小沢を通り、最後の水場を過ぎるとマテ山分岐までの標高差400mの一気の登りになる。
 マテ山分岐からマテ山へは左へ100メートルほど行った所なのだが、樹林の中に三角点があるだけで展望が得られないようなので、そのまま山頂への道を辿ることにする。
 ブナ林からダケカンバ林に変わると急な登りが待っていた。この急登を登りきった所が白神岳と十二湖を結ぶ稜線だった。ここからは展望が開けて前方に白神岳山頂が見えてきた。
 山頂には標識とベンチがあり、ほんの少し離れた所にはログハウス造りの立派な避難小屋がある。出来ればこの山頂の小屋で日本海に沈む夕陽を眺めてみたいものだ。
 山頂からの展望は素晴らしく、眼下に広大なブナの原生林が広がっていてその後方に岩木山がくっきりと見える。また、西側は眼下に日本海が広がっている。
 山頂には先行者が4人いた。そのうちの若者の人は東京から自転車で栃の実やってきて、登山口に自転車を置いての登山だった。この若者とは翌日黄金崎の不老不死温泉で再会した。海岸の露天風呂に浸かっている時のことだった。聞けば、これから北海道知床半島まで走って行きたいとのこと。
 展望を満喫してから、登ってきた道を下山する。途中栗の実のようなのがたくさん落ちているのだがイガが落ちていない。一つだけ拾って登山口で秋田市内からの登山者に聞いたら「栃の実」だった。
 (平成20916日登る)


そ の 他 の 写 真

五能線から白神岳林道への入り口 登山口
稜線の道標 山頂の避難小屋
白神岳山頂 岩木山を遠望
眼下の日本海 りんどう


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