足の向くまま、気の向くまま 東北地方南部を旅しました。 気分は寅さんです。 (平成20年7月19日〜27日) |
第1日目 7月19日(土) 晴れ | 378q 378q |
川崎〜会津駒止湿原〜喜多方 |
第2日目 7月20日(日) 晴れ | 211q 589q |
喜多方〜米沢〜銀山温泉〜戸沢村 |
米沢は上杉藩の城下町 夏休み最初の日曜日で観光客が多い。人力車のお兄さんは大忙し。 日が好いのか、お宮参りの親子が何組かいて、神主さんも忙しそうだ。 上杉家墓所ではお坊さんがお経を唱えている。 NHKのドラマ「おしん」と言えば最上川と銀山温泉。雪の最上川、筏の上でおしんを演じた小林綾子は寒かっただろうなー。観光用だと思うが、河原に梁を組んで梁漁をやっている。その脇で獲れたばかりの鮎を塩焼きにして食べさせてくれる。なかなかの美味。 銀山温泉はさして広くもない川の両岸に大正ロマンを漂わせる宿が軒を連ね、ガス灯がなんともいえぬレトロをかもし出している。 スライドショー「銀山温泉」 |
第3日目 7月21日(月) 晴れ | 178q 767q |
戸沢村〜酒田〜横手 |
朝、道の駅「戸沢」の駐車場で、前日までに撮ったデジカメの画像をパソコンに取り込む作業をやっていたら、中年の男が声をかけてきた。 「ブースターケーブルを持っていますか?」 バッテリーがあがってしまったとのこと。万一に備えて今旅行にはケーブルを持参していたので、思わぬ所でケーブルが役に立った。 酒田は観光施設が多くある。歩いて回るにはちょっと距離があり、さりとて車で回るほどでもない。 ここには観光客用に無料のレンタサイクルがある。暑い日であったが、自転車であちらこちら観て回った。路地裏を一方通行を気にしないで気軽に走れる自転車は観光用には便利だ。 酒田は写真家土門拳の故郷である。土門拳記念館は市街地から少し離れた所にあるので、ここだけはレンタサイクルを返却してから車で行った。 さすが世界の土門拳、記念館には多くの写真が展示してあり多くの人で賑わっている。 |
第4日目 7月22日(火) 雨時々曇り | 125q 892q |
横手〜花巻温泉〜早池峰ダム |
朝から雨が降り出した。 花巻は温泉どころだ。あちこちに温泉があるが、その中から台温泉へ行ってみた。浴室の清掃を終えたばかりの湯は客が誰もいない。一人静かに湯に浸かった。 |
第5日目 7月23日(水) 雨時々晴れ | 168q 1060q |
早池峰ダム〜小田越〜遠野〜早池峰 |
早池峰山に登りたかった。20年ほど前に一度登ったことがあるが、このときは9月で花の開花期ではなかった。ハヤチネウスユキソウを見たくての再訪だ。 早池峰ダムから車で30分ほど走ると登山口の小田越。雨は降っていないがあたり一面の霧で山頂は雨になっているような雲行きだ。それでもせっかくここまで来たのだから、ウスユキソウを見ようと登山靴に履き替えた。 小田越山荘には自然保護監視員のおじさん達がいる。「ウスユキソウは今が見頃の時期だが、この天候ではネェー」と、否定的。そんな中を九州から来たという中高年の一団が登って行った。 もう少し待ったら天候がよくなるかもと淡い期待をいだきつつ、お茶やお菓子をご馳走になりながらおじさん達と2時間も雑談。 結局、この日は諦めて「明日また来ます。」と言って、遠野へ向かった。 柳田國男が著した「遠野物語」は日本民族学の原点といわれ、遠野は「民話のふるさと」とも言われている。 遠野ふるさと村へ行ってみた。懐かしい農村風景が広がっている。 移築された10数棟の南部曲り家では語り部のおばあさんが民話を聞かせてくれたり、藁打ち仕事をしているおじいさんがいる。馬と一緒の生活していた曲り家には本物の馬がかいばを食んでいる。 遠野から再び早池峰ダムに戻り、この日も道の駅「はやちね」で車中泊。 駅の休憩室で、今回2回目のデジカメ画像のPCへの取り込み。そこへと同年代の夫婦が現れた。札幌から来た人たちで、ワゴン車で東北地方を巡り、八戸からはフェリーで苫小牧へ向かう予定とのこと。 年代が同じなので話が弾み、缶ビールが何本も空いてしまった。 |
第6日目 7月24日(木) 曇り | 146q 1206q |
早池峰〜平泉〜一関 |
この日深夜0時半に岩手県北部を震源とする地震があった。早池峰ダムは震源地から直線で5〜60キロぐらいで、震度5ぐらいだったらしいが、あまり恐怖はなかった。すぐに妻や友人から電話とメールが入った。 再び早池峰登山口小田越へ車を走らす。サッカーボールぐらいの大きさの石がいくつか道路に転がっている。 小田越山荘には昨日のおじさん達がいて、地震で倒れて散乱した物を整理している。ここはかなり揺れたようだ。昨夜車中泊したダムサイトは地盤が強固だったのだろう。 また、お茶をご馳走になってキリが晴れるのを待ったが、晴れる気配はない。 「来年、また来ます。」と言って、山を下った。 平泉は数年前に来たときは、ちょうど金堂の修復中で見ることが出来なかった。初めて見た金堂はまばゆいばかりに輝いている。 |
第7日目 7月25日(金) 晴れ | 111q 1317q |
一関〜気仙沼〜登米〜石巻 |
気仙沼は日本有数の遠洋漁業基地。見学者のための展望デッキが設けられていて、延長200mもあるデッキからは競りの光景なども見ることが出来る。 マグロだろうか大きな魚が並んでいて、男達が忙しそうに動いている。船からは冷凍マグロが次から次へとベルトコンベアーで運ばれている。 登米市登米町と書いて「とめしとよままち」と読みます。ここは「宮城の明治村」とも言われていて、明治21〜2年に建てられた学校と警察署が保存されている。どちらも2階バルコニーが特徴的であり、警察署は昭和43年まで現役の警察署として使われていた。 また、登米は古い城下町でもあるので、武家屋敷や古い蔵造りの商店が残っている。 スライドショウ 「登米」 |
第8日目 7月26日(土) 曇り後晴れ | 319q 1636q |
石巻〜牡鹿半島〜玉川村 |
牡鹿半島へ来たのは金華山を見たかったからだが、残念ながら曇り空で、あまり良い眺めではなかった。 女川漁港の岸壁で、仙台から釣りにやって来たという親子連れとしばし歓談。お父さんと話をしている小学生の息子が大きな黒鯛を釣り上げた。 |
第9日目 7月27日(日) 晴れ | 264q 1900q |
玉川村〜水戸〜川崎 |
最終日は阿武隈山地を久慈川沿いに走って、水戸で久しぶりに高速道路に入り、常磐道、湾岸道路を走って9日間の旅を終えた。 ODOメーターは63239キロを指している。この車にはまだまだ活躍してもらわなければならない。 追記 この翌日悲しい知らせがあった。何度か一緒に山登りをしたことのあるK君が、27日に穂高で落石に遭い亡くなったとの知らせだった。合掌 |
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