ぶらり九州

第 2 週 2
4/2〜4/5

原尻の滝
岡城址
阿 蘇
高千穂峡
天岩戸神社
 



 
 第11日 4月2日  晴     走行73km 累計1,730km
 原尻の滝 岡城址           (泊)道の駅「竹田」


佐伯から竹田に向かう途中、緒方平野に忽然と現れたこの滝は原尻の滝。
高さ20m幅120mを誇り、阿蘇の噴火によって流出した火砕流が固まって生まれたと言われている。その形から「九州のナイアガラ」とも呼ばれています。

原尻の滝近くの長閑な光景







岡城阯
海に近い佐伯では桜は満開に近かったが、海から内陸に入った竹田の岡城址では未だ二分咲きといったところであり、植物は敏感です。

海抜325mの台地にある岡城阯は、その広さは東京ドーム22個分にあたる。 大野川の支流、稲葉川と白滝川が合流する間の舌状台地上に築かれ、川岸からそそり立つその姿はかつて「難攻不落」と言われた天然の要塞であったことを感じさせられる。明治維新後の廃城令によって城郭のすべてが取り壊されたが、滝廉太郎の「荒城の月」のイメージどおり、残された石垣が当時の姿を偲ばせられる。 








竹田は城下町なので、殿町武家屋敷通りや殿町水琴館通りには古い屋並みが残っています。
滝廉太郎は少年時代に竹田で過ごした。荒れ果てた岡城に上がって遊んだ印象が深かったと言われ、明治24年に中学校唱歌「荒城の月」を作曲している。










 第12日 4月3日  雨後曇     走行39km 累計1,769km
 休養                  (泊)道の駅「阿蘇」


未明から降り出した雨は夜明けを迎える頃には風を伴ってひどい降りようになっている。まさに春の嵐であり、中部地方・関東・東北では交通機関に支障が出ていて死者も出ているとラジオが報じている。こんな日は行動しないことにしている。
 
道の駅に駐車した車内で写真の整理やホームページの更新作業をすることにしたが、バッテリーの残量が気になってならない。
この旅に持参した電子機器はパソコン・ワイファイ・ケイタイ・デジカメ2台だが、通常は車を走らせている時にインバーターを介して充電している。ところが、一日の走行距離が100キロに満たない日が多いので、バッテリーの残量には気を使っている。
 
昼過ぎになって、風は相変わらず強いが雨が上がった。竹田から1時間ちょっとの阿蘇山山麓「かんぽの湯 阿蘇」の温泉に入ることにして走り出す。これで少しはバッテリーの充電が出来るだろう。
温泉に浸かってから休憩室でPCを使おうとしたら団体客の予約が入っているとのこと。親切な従業員はカラオケルームを使わせてくれた。これでバッテリーの充電は出来るし、PCの操作もやりやすい。
 
 
こんな一人旅をしていると知った人に出会うととてもうれしい。豊後高田では50年来の知人に10数年ぶりに再会し、六郷満山の寺を案内してもらい夜は遅くまで一杯やりながら昔の話をして一晩お世話になった。
 
1週間前に宇佐市の「道の駅・院内」で青森県弘前から来た夫婦に出会った。彼らは東北道を走り、東京都内を走るのを嫌って仙台から名古屋までフェリーに乗り、名古屋から再び走ってきたとのこと。これから4月下旬まで九州を周るとのことであり、かなり旅慣れた人で、車の後部座席取り外す等長期の旅仕様に工夫してある。
お互いにこれからどこへ行くなどとは言っていないのだが、リズムが合うというのかこれまでに3〜4回出会い、この日も同じ道の駅泊まりでした。この夫婦からもらった弘前から持参したりんごジュースはとても美味しかった。3本も頂いたのです。



 第13日 4月4日  晴        走行109km 累計1,878km
 阿蘇 高森湧水トンネル公園       (泊)道の駅「高千穂」


昨日の雨が嘘のように晴れ上がった朝を迎えたが、風が強い。地元の人は黄砂が大分飛んできていると言っている。それにしても寒い。
大観望へ寄ってから草千里へ行くと、真っ青な空が広がっている。ロープウェイで火口まで上がったが、監視員の目が厳しく火口を間近に見ることは出来ない。






退避壕がいたる所に設けてある


高森湧水トンネル公園
阿蘇五岳の南麓に広がる高森町 明治29年頃に軍需産業路線として熊本〜延岡間の鉄道建設の話が持ち上がった。この話は立ち消えたが、その後昭和48年に高森〜高千穂間の鉄道建設について運輸大臣の認可があって高森トンネル(6,480m)の工事が始まった。
しかし、入口から2,000m掘り進んだ所で毎分36トンの大量出水。と同時に町にある湧水8ヶ所が枯れ、水道が断水するという事態になった。工事は一時中断し、その後この鉄道新線の計画自体が廃止になったため、町はこのトンネル内を湧水公園として開放している。







 第14日 4月5日  晴           走行73km 累計1,951km
 高千穂峡 高千穂神社 天岩戸神社  (泊)椎葉村旅館「鶴富屋敷」


高千穂峡の川幅が狭まった部分に流れ落ちる真名井の滝は、日本の滝百選の一つに数えられている。峡谷の崖上は自然公園となっており、その中にある「おのころ池」より流れ落ちる水が真名井の滝となっている。神話によれば天村雲命(あめのむらくものみこと)という神が天孫降臨の際に、この地に水がなかったので水種を移した。これが天真名井として湧水し、滝となって流れ落ちているといわれている。
 
観光ポスターによく使われる構図であるが、ボートがなかなか思うような滝壺近くに寄ってくれない。
まァしょうがないか・・・・ これで良しとしよう・・・・

  



真名井の滝の真上から撮った


真名井の滝から500メートルほど遡った所にある橋で、一番下の橋は石造りのアーチ橋。




高千穂神社
高千穂峡から近い所に天孫降臨の伝承地を古くから守ってきた高千穂神社は、垂仁天皇時代に創建。古くは高千穂皇神社として「続日本後記」「三代実録」にもその記述があり、平安時代以来1200年以上の歴史を持つ古社です。
かわいい巫女さんがいました。

 


天岩戸神社
天岩戸神社(あまのいわとじんじゃ)は高千穂町の中心部より北東に約7kmの所にあります。
日本神話の中でもよく知られた天照大御神(あまてらすおおみかみ)のお隠れになった天岩戸開き、あの天岩戸伝説を伝える神社です。天岩戸神社には東本宮と西本宮があり、東本宮は天照皇大神(あまてらすすめおおみかみ)、西本宮はおおひるめのみこと(アマテラスオオミカミの別御神名)を主祭神とし、天岩戸(洞窟)を御神体として祭ってあります。







この旅も14日目になった。久しぶりに畳の上で寝ることにして、椎葉村の旅館「鶴富屋敷」に宿をとった。
この旅館は国指定重要文化財「鶴富屋敷」に隣接してある旅館で、那須大八郎の末裔32代目当主が営んでいる。
出てきた料理は岩魚の塩焼き・刺身・甘露煮そして山菜のてんぷら等、どれもとっても美味でありました。






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