'13 ぶらり北海道

 
 

第8週1
(8/20〜8/22)
開 陽 台
峰浜漁港
知床の番屋

 
 
 
 
 
 第50日 8月20(火) 曇のち雨  走行99km 累計3,677km 
 武佐駅逓                 開陽台(中標津町)
 
 
 西別岳へ登るつもりで車を走らせたが、登山口に着く頃には雲行きが良くない。登山は諦めて中標津町へ向かう。
 
 
 紋別の駅逓で武佐にも駅逓があることを聞いていたので、中標津町の市街地から10kほどの武佐へ行ってみた。
 ここは駅逓の制度の廃止後は旅館を営んでいたが、旅館主は旅館を廃業後中標津の街中へ転居した。この歴史的な建物を気に入った老夫婦が譲り受けて、夫の他界後も老婦人が一人で住んでいる。
 「どうぞ中を見てください」と言って中に招じ入れてくれた。歴史的雰囲気を感じさせてくれる建物で、昔ながら調度が至る所に並んでいる。けっして暮らしやすい家屋ではないのだろうが、この人は「気にっている」と言っていました。
 この建物は、文化庁の「登録有形文化財」に指定されている。
 

 

 
 
 
 中標津の町を見下ろす270mの高台にある開陽台は、360度とはいかないが330度のパノラマが広がっている。周囲はすべて牧草地帯でまさに地球が丸いことを感じさせてくれる。

 

突如夕立に見舞われ、その後に虹が現れた
 
 
 
 第51日 8月21(水) 晴    走行73km 累計3,750km 自転車5km
 峰浜漁港                     羅臼キャンプ場(知床)
 
 

開陽台からの日の出
 
 
 
峰浜漁港
 標津の街から20キロほど走った峰浜漁港に立ち寄ったら獲ったばかりのイカを水揚げしている。「写真を撮っていいよ」と言ってくれ、さらにポーズまでとってくれた。
 そして、イカ何匹でも持って行っていいよと言う。しかし、登山用のナイフでは心もとないし、そもそも調理なんかやったことがない。

 

 

 
 
 漁港の駐車場に戻ってキャンピングカーの男に声をかけたら、調理出来ると言うので2匹だけもらってきた。それを嗅ぎ付けた別のキャンピングカーの夫婦が「私たちも欲しい」と言うので、さらに8匹ほどもらってきてやった。
 キャンピングカーの男は、器用にイカを刺身と煮つけにしてくれた。獲れたてのイカは柔らかくとても美味しかったです。

 
 
 

約25キロ隔てた国後島がくっきりと見えた
 
 
 
 第52日 8月22(木) 曇一時小雨    走行54km 累計3,804km
 知床の番屋 セセキ温泉                羅臼キャンプ場
 
 
 知床半島羅臼の市街地から約25キロ行った相泊、ここより先に道路はないし、人家もない。あるのは夏の間の漁のための番屋があるだけ。この橋を渡った所に立っている看板には、「知床はヒグマ高密度生息地」、「すべて自己責任」と書かれていいて、さらに「ここから先、整備された登山道はなく、高度な技術・体力・判断力が必要です」とも書かれている。
  
 
 
 
 番屋が途切れる観音岩まで行ってみることにして、登山靴に履き替えてストック・クマ避けの鈴を持って出発。
 歩き出して15分ほどで最初の番屋があり、その後次々に10数軒の番屋があるが、今にも降り出しそうな雨雲が垂れ込めているので人の気配がない。やっと番屋の中から出てきた若い漁師に話を聞くことが出来た。
 夏の間はここに寝泊まりして漁をして、冬の間は相泊の自宅に住むんでいる。今日はこんな空模様だからやってないが、ここはすべて昆布の干し場だそうだ。

最奥の番屋
 

 

観 音 岩
ここより先は断崖絶壁で崖を登ったり下ったりするので、岩登りの技術が必要
 
 
 
 ここには二つの海辺の露天風呂がある。
 セセキ温泉はまさに波打ち際にある温泉で干潮の時しか入れない。衣類を石の上に脱いで入る何とも野趣のある混浴の露天風呂だ。晴れていれば25キロ隔てた北方4島の国後島を眺めながら入るのだが、この日は雨雲が垂れ込めているので何も見えない。そして、運が良ければクジラの汐吹も見ることができるそうだ。
 もう一つの相泊温泉は板囲いしてあって男女別になっているのだが、ここはもすごく熱かったです。

 
3時間後には海水が入ってしまった

 
 


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