第1日 7月2日(火)晴 走行449km 累計449km |
東北道 SA「長者原」(宮城県) |
本州の夏の猛暑を逃れて、高齢者が走行10万キロの高齢車に乗り、カメラとパソコンを持って旅する長い旅の始まりです。
北海道の遠さを実感するため、今回も陸路を走って行き、復路はフェリーで帰ってくるつもりだが、先のことはどうなるか分からない行き当たりばったりの旅です。
家人と隣家の娘さんに送られて川崎を出発。首都高速道で都内を抜けて川口で東北道に入ると3車線になって、これから旅に出るんだという実感が湧いてくる。
仙台を少し過ぎた長者原SAがこの旅の第一夜。仙台と言えば牛タンだ。SAのレストランで牛タンのランチ。高速道路のレストランなので、もちろんアルコールはおいてない。 |
第2日 7月3日(水)雨 走行295km 累計744km |
弘前で 東横イン「弘前」 |
昨年春の九州の旅で、青森県弘前から車で旅をしている夫婦に出会った。最初に会ったのは大分県宇佐であったが、その後宮崎や熊本などで4〜5回会った。お互いに次にどこへ行くなどと言ってないのにリズムが合ったのか〜〜〜 その夫婦から弘前へ立ち寄るようにとのメールがきていた。
弘前駅前の東横インにチェックインしてから電話をすると、ほどなくして弘前さんは車で迎えに来てくれて自宅へ招かれた。弘前家は閑静な住宅街にあって、広い庭はよく手入れされていて植木や花がきれいに咲いている。
弘前さんは夫婦で5月下旬から1ヶ月間サンフランシスコに住む娘さんの家に行き、そこを拠点に旅行したりしてアメリカでの生活を楽しみ帰国したばかりである。
1年振りの再会であったが、美味しい料理、大吟醸のお酒を飲みながら、お互いの近況を話し時間はアッという間に過ぎてしまいました。 |
第3日 7月4日(木)晴 走行142km 累計886km |
六ヶ所村 道の駅「よこはま」(横浜町) |
陸奥湾の海岸線を離れて東側へ車を走らせると、突然に近代都市が目の前に現れる。ここは下北半島の背骨のような標高150mの丘陵地にある核燃料再処理施設がある六ヶ所村。
六ヶ所村のこの台地には核燃料の再処理をする施設があり、その従業員のための街が造られている。むつ小河原港を経由して日本各地の原発から運ばれたプルトニウム等のウラン燃料はここで再処理されている。あの大震災以降ほとんどの原発は発電を休止しているが、それなりの核廃棄物は出ているようでリサイクル施設は稼働しているようだ。 |
マンション群 ショッピングセンター
六ヶ所原燃PRセンター
第4日 7月5日(金)雨 走行163km 累計1,049km |
北限の二ホン猿 大間崎園地 |
下北半島へはこれまでに4〜5回訪れているが、道路地図を見ていていつも思い起こすのは「マサカリ」だ。このマサカリの刃の部分にある集落が脇野沢。ここは日本猿の生息地の北限として知られている。
下北半島に生息する猿は野生の二ホン猿が生息する地としては北限であり天然記念物に指定されている。脇野沢一帯には2000頭近い猿が生息していて、車で走っていると道路端に出ているのだが、これは写真には撮りにくい。そこで、脇野沢野猿公苑へ行ってみた。ここでは捕獲した猿を檻に入れているので写真を撮りやすい。
管理人が言うところによると、この付近の農家にとっては猿は厄介者で、里に下りてきた猿は農作物を食い荒らすのだそうだ。駆除したくても天然記念物なので出来ない。国に申請して年300匹が認められているそうだ。
でも、ずーっと見ていると猿は可愛い目をしていて、子ザルの面倒をよく看ている。我が子を虐待する人間に見習わせたいものだ。 |
脇野沢の集落から更に海沿いに進んだどん詰まりの集落が九艘泊(くそうどまり)。戸数20戸余りの漁村である。ここでも猿を見かけたが、すぐに山の中に逃げられてしまった。
ここには小さな公園「猿の住む海辺公園」があって、サトウ ハチローの詩が彫ってある。
「猿は友だち サトウハチロー」
猿がいる
猿が待っている
猿がいそいそしている
猿がわくわくしている
猿が目を輝かせている |
大間はマグロの一本釣りでしばしばマスコミにも登場する漁業の町。本場のマグロ丼はとても美味でありました。
ここは青森県の最北端、青森や八戸までは車で3〜4時間かかるが、大間から函館までのフェリーは1時間半なので町の人はちょっと大きな買い物や大きな病院で診てもらうときは函館へ行くようだ。だから、津軽海峡フェリーは強気でフェリー料金が高い。青森からの青函フェリーは4時間の航路で2万円なのに、ここは1時間半の航路で16,000円もする。(いずれも乗用車+運転手1名の料金)
明日朝のフェリーで北海道に渡ります。大間からのフェリーに車で乗るのはこれで3回目になる。もっと以前には半世紀前に自転車で渡ったことがあります。 |
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