'13 ぶらり北海道


 

 第1週2
(7/6〜7/8)


函館要塞
函館市内

 


 
 
 第5日 7月6日(土)晴    走行25km 累計1,074km 
 函館要塞             立待岬公園

 函館山は函館の観光名所で、山頂からの夜景はきれいで百万ドルの夜景と言われているが、山頂から20分ほど歩いた所に要塞がある。
 
 明治28年、日清戦争後に日露戦争を想定し津軽海峡の防衛強化を目的に函館山に大小4ヶ所の砲台が建設された。その中の一つ御殿山砲台は函館港に向けて28cm榴弾砲6門の砲台の跡が現在でも残っている。
 要塞地帯法が制定された明治22年から函館山への一般市民の立ち入りは禁止されていたが、敗戦とともにこの法律は廃止になり昭和21年に函館山は一般に解放された。

  
 
 
 御殿山砲台からハイキング道を30分ほど歩いていくと、千畳敷戦闘指令所跡があった。
 戦闘指令所は明治38年に竣工したが、ここでは函館要塞全体の指揮をしていて、連絡手段には電話と回光(発火)通信が用いられていた。
 
 戦前、北海道から九州に至るまで数多くの要塞があった。その多くは軍港を守ることを目的に建設されたが、函館要塞は純粋に商業港を守るために建設されたものであった。日露戦争当時、ロシア艦隊が津軽海峡等で日本の船舶に損害を与えたが、この要塞の存在によって函館港は攻撃されませんでした。
 
  
戦闘指令所跡                                      指令所の内部
 
  
指令所への石段(レンガはフランス積み)                          指令所の内部
 
  
15cm臼砲(キュウホウ)砲座跡 
 
 


 
 
 第6日 7月7日(日)晴   走行26km 累計1,100km 自転車11km 
 函館市内散策         立待岬公園
 
 3年前の旅で函館は訪れたのだが、前回行きそびれた所を今回は自転車で巡ることにした。
 元町の観光駐車場に車を停めて自転車を取り出して走り出したが、細い道でも入って行かれどこででも自転車を停められ、駐車場を気にしなくてすむのがよい。市内散策には自転車は便利だ。
  
 
 明治時代に米穀商と回漕業を営んでいてた太刀川善吉によって建てられた2階建て住宅兼店舗。和風建築のなかにも三連アーチを設けるなど洋風の意匠が施されていて、国の重要文化財に指定されている。なお、この建物は現在洒落た感じの喫茶店になっている。



外国人墓地
 1854年のペリー来航に同行して、函館で亡くなった水兵を埋葬したのが始まりで、1870年に外国人墓地に指定された。海に面した高台にはロシア正教会、プロテスタント、カトリックなど様々な宗派の墓碑が立ち並んでいる。

 
 
 函館の朝市は能登半島輪島、佐賀の呼子の朝市とともに日本三大朝市に数えられているが、輪島や呼子のような風情はない。リャーカーの上に魚を並べているといった雰囲気はなく、観光客相手の海産物のお土産やといった感じである。

 
 
土方歳三最期の地
 新撰組副長として勇名をはせた土方歳三は、明治元年に榎本武揚とともに北海道に上陸した。翌年政府軍の総攻撃により、土方歳三は現在の函館駅のすぐ近くの一本木(現若松町)で政府軍の銃弾に当たって、波乱に満ちた35年の生涯を閉じた。

 
 
 
 第7日 7月8日(月)晴    走行57km 累計1,157km 
 大沼公園             東大沼キャンプ場

 2日間を過ごした函館から大沼公園へ向かう。
 東大沼キャンプ場まであと僅かという所で、車のODOメーターが記念すべき10万キロに達した。うまい具合に車の通行量が少なく車線も広い。車を停めて写真を撮ることにしたが、カメラのバッテリーの充電が乏しい。世の中ままならないものだ。
 この車はまさに高齢者が運転する高齢車だが、北は北海道宗谷岬、南は鹿児島県佐多岬までよく走ってくれた。でも、もう少し頑張ってもらわなければならない。
 
 
 流山温泉に入ってから着いた東大沼キャンプ場は、駐車場も広いし大沼湖畔に面した草地のテントサイトもきれいだ。しかも、無料である。雲行きが芳しくないのでテントは止めて車中泊にする。
 
 



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