北海道ぶらり旅

 第 14 週  8/22〜8/28 
 風蓮湖〜霧多布岬〜厚岸〜釧路湿原〜摩周湖〜知床




 第92日 8月22(日)  晴れ    走行 181 km  累計 8,345 km
 野付半島〜花咲〜風蓮湖

根室を代表する味覚は花咲ガニであるが、かって根室半島が花咲半島と呼ばれていたことからこの名が付いている。花咲港はその漁業基地であり、漁を終えた漁船が港に停泊している。納沙布岬と水晶島との間はわずか7キロであり、しばしば違反操業ということでロシアにだ捕されたことがニュースになっている。港近くで食べたカニは美味しく、街にはロシア語の看板も見られる。





風蓮湖




 第93日 8月23日(月)  晴れ    走行 139 km  累計 8,484 km
 風蓮湖〜納沙布岬〜霧多布岬  

納沙布岬は根室半島の先端部にあって日本最東端の岬。沖合い3.7キロに浮かぶ歯舞諸島の貝殻島をはじめ、水晶島、国後島など北方領土の島々が目の前に見える。
灯台の西側に造られた望郷の岬公園には北方四島をイメージした巨大なアーチ「四島のかけ橋」の下には強風でも消えないトーチが焚かれている。公園内には北方領土の資料を展示する北方館や望郷の家などがあり、「四島を返せ」の垂れ幕や署名簿もあって、北方領土返還は元島民の悲願である。




JR根室本線は東根室駅を過ぎるとわずかに西北へ進路をとる。そのため終着根室駅の一つ前東経145度36分に位置する東根室駅が日本最東端の駅になる。付近に住宅はあるが下り4本上り6本のみの駅舎もないプラットホームが板張りの駅。

霧多布岬に近い羨古丹(ウラヤコタン)の浜は、天保2年(1831年)にオーストラリアの捕鯨船が海上2キロに停泊し、乗組員が上陸した地である。浜は人一人なく静かな浜である。





 第94日 8月24(火)  雨後曇    走行 53 km  累計 8,537 km
 霧多布岬〜霧多布湿原〜愛冠岬〜厚岸

「霧多布」の名のとおり霧多布岬の朝は一面の霧に覆われていて視界は100mあるかどうかといったところだったが、やっと霧が薄くなって岬突端の灯台が見えてきました。


浜中湾、琵琶瀬湾に面する霧多布湿原は、釧路湿原、サロベツ湿原に次いで日本第3位の広さを誇っている。湿原にはもう秋の花が咲いています。


サワギキョウ エゾミソハギ
アザミ ツリガネニンジン

厚岸湾の東岸に位置する絶景の岬 愛冠(あいかっぷ)岬の語源はアイヌ語でアイ・カ・プ(矢の上のもの)の意。ロマンチックな名前にちなんで岬の先端に設置された「愛の鐘ベルアーチ」はカップルに人気のスポットになっている。この日は新学期が始まった小学生が先生に連れられて遊びにきていました。




厚岸湾の夜景


厚岸湾を見下ろすレストランでのカキづくしの夕食




 第95日 8月25日(水)  晴れ    走行 141 km  累計 8,678 km
 厚岸〜釧路湿原

釧路湿原は日本最大の湿原である。湿原展望台からはヨシ原の中を緩やかに釧路川が蛇行し、遠くには雄阿寒岳や雌阿寒岳も見える。


釧路市丹頂鶴自然公園では、タンチョウの保護と増殖を目的として自然に近い状態で放し飼いにしている。金網で仕切られているが天井がないので、15羽の成鳥は自由に湿原との間を行ったり来たりしているが、2羽のヒナは金網の中をヨチヨチ歩いている。


シマリス エゾリス




 第96日 8月26日(木)  晴れ    走行 76 km  累計 8,754 km
 釧路湿原〜弟子屈

多和平は標茶町にある2200haの広大な面積の公共牧場。知床連山や摩周・阿寒の山々までぐるり360度の大パノラマが広がり、北海道の広さ、自然の雄大さを実感できる。





弟子屈の従兄  彼は幼い時に両親を亡くし、成人してから摩周湖近くの開拓地に入植し酪農を始め、規模を徐々に拡大して乳牛200頭余を飼うまでになった。娘ばかりで後継者がなかったこともあって、60歳になった時に酪農を辞めた。乳牛はは売却したが広大な牧草地は手放さなかった。
酪農を辞めてからは悠々自適の生活を送っていて、趣味は陸・海・空だと言う。自衛隊が好きなのではなくキャンピングカー・プレジャーボート・ウルトラライトプレーンのことである。ウルトラライトプレーンの滑走路は自宅の庭先の牧草地。 毎年秋になると紅葉と共にキャンピングカーで九州まで行き、鹿児島に桜が咲き始めたら桜前線と共に北海道へ帰る。
今年72歳になるが、こんな生活を10年も続けている。なんとも羨ましいかぎりである。
この週末に娘婿がプレジャーボートに乗って知床で釣りをやると言うので、三度知床へ行くことになった。


7月末に稚内の2っ前の無人駅「抜海駅」でNHKテレビの取材を受けた。今日26日がその放送日で、もしかしたら映るかなと期待したが映らなかった。他にドラマチックな訪れ方をしている人が大勢いたようで、私の登場場面はなかった。




 第97日 8月27日(金)  晴れ    走行 0 km  累計 8,754 km
 弟子屈

900草原は弟子屈の市街地から20分ほどの見渡すかぎりの牧草地で、丘の上の高台には町営のパークゴルフ場がある。ここで従兄夫婦と一緒に初めてパークゴルフをやった。9ホールのコースを4っ廻ったが、北海道が発生の地であると言われているこのゴルフはなかなか面白かった。


牧草の刈り取り作業  モーアコンという機械で約7m幅に牧草を刈り、その後ろから自走ハーベスタと言う機械で牧草を取り込むと同時に裁断して並走するトラックに吐き出している。ドイツのジャガーはスポーツカーばかりだと思っていたが、こんな機械も作っている。ちなみにこのハーベスタは1台4千万円もするとのこと。  広大な牧草地はまたたく間に刈り取られてしまった。

モーアコン


自走ハーベスタとトラック




 第98日 8月28日(土)  晴れ    走行 111 km  累計 8,865 km
 弟子屈〜摩周湖〜川湯〜知床ウトロ


世界屈指の透明度を誇る摩周湖 カムイシュ島がくっきり見える


対岸の摩周岳が湖に写っている


無数の噴気孔から硫黄分を含んだ白煙が立ち上がっている硫黄山


川湯温泉は、「巨人・大鵬・卵焼き」のたとえがあった往年の名横綱大鵬の出身地。大鵬記念館を見学してから清里町でイモ焼酎の工場を見学。ここのイモ焼酎はジャガイモであり、試飲コーナーもあったがジッと我慢して1本買って夜飲むことにする。
明日の釣りのために、プレジャーボートをトレーラーに載せてウトロに着いた従兄その娘婿とジャガイモの焼酎を飲んだら、なかなかの味だった。



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