北海道ぶらり旅

 第 13 週  8/15〜8/21 
 知床〜中標津〜知床〜野付半島




 第85日 8月15(日)  曇り    走行 61 km  累計 7,731 km
 知床〜斜里〜清里 

フレペの滝に流れ込む川はなく、地下に浸透した雪や雨水が湧き出したもので、高さ100mの断崖の割れ目から静かに流れ落ちる様子から「乙女の涙」とも呼ばれている。
その滝上の台地からは羅臼岳から続く知床連山が眺められ、エゾシカが草を食んでいる。





 第86日 8月16日(月)  晴れ    走行 124 km  累計 7,855 km
 清里〜神の子池〜裏摩周展望台〜中標津〜開陽台  


清里の街からの斜里岳

清里の市街地から約20キロの「さくらの滝 2〜3mの滝をサクラマスが滝を上がろうとジャンプしている。飽かずに30分ほど見ていたが、滝上に上がれたマスはいなかった。土地の人の話によると最盛期は7月下旬で、鮭もいるがマスほどにジャンプ力はないそうだ。



摩周湖は一年中水位が変わらないが、それは地下を通り1日12,000トンもの水がこの「神の子池」に湧出しているからである。冬でも凍ることのない透き通ったブルーの池は神秘的でとてもきれいです。





 第87日 8月17(火)  晴れ    走行 92 km  累計 7,947 km
 開陽台〜標津〜知床羅臼

開陽台は牧草地帯にある標高271mの小高い丘。広漠とした根釧平野を一望におさめる視界330度のパノラマで、地球が丸いことを実感できる。 朝から乳牛が放牧されている光景がどこまでも続いている。
開陽台から中標津市街へ向かう直線5キロの道路はまるでジェットコースターのような小さなアップダウンを繰り返してどこまでも続き、ミルク運搬のトラックが多いことからミルクロードの愛称が付いている。




標津サーモンパーク内の科学館はサケの生態を観察出来る施設で、サケの遡上で知られる標津川の水中の様子をガラス越しに見られる魚道水槽がある。


羅臼の街から羅臼川沿いに知床峠に向かって少し走って行くと無料の露天風呂がある。この付近に熊が出ることや上流に熊越の滝があることから「熊の湯」と名付けられている。ちょうど良い湯加減に川水でうすめられていて、青空の下での温泉は気持ちよいものだ。





 第88日 8月18日(水)  晴れ    走行 57 km  累計 8,004 km
 知床羅臼

「知床旅情」の歌は森繁久弥が羅臼で国後島を眺めながら作ったと言われている。羅臼の街を少し外れた海辺の国後島を眺められる所に「オホーツク老人」の像が建っている。おそらく森繁久弥をモデルにしているのだろうが、よく森繁久弥の表情をとらえている。


羅臼から車で25分国道沿いの波打ち際にあるセセキ温泉は、満潮時には海中に没してしまうため干潮時にのみ入ることができる。のんびり湯に浸かって国後島を眺めていたら若いカップルが入ってきた。女の子は大きなバスタオルをぐるぐる巻きにしている。随分勇気のある娘だ。




セセキ温泉からさらに車で5分ほど走った所が相泊。車で行かれることができる知床の最突端で、ここから先には道路がない。漁港では漁を終えた漁船が岸に揚げられていて漁師がなにか作業をやっている。




 第89日 8月19日(木)  晴れ    走行 42 km  累計 8,046 km
 羅臼〜知床峠〜ウトロ

羅臼市街の西、標高160mの高台にある羅臼国後展望台からは、根室海峡を挟んで26kmの距離にある国後島が見えて近くて遠い存在を実感。北方四島は日本固有の領土だという論もあるが、実態としてはロシアである。日本から肉眼で見た初めての外国でありました。


羅臼とウトロを結ぶ知床横断道路の最高地は標高約740m。峠からは目の前に知床連山の最高峰羅臼岳(1660m)の雄大な山容が眺められ、東に目を転ずるとはるか彼方に国後島が見える。







 第90日 8月20日(金)  晴れ    走行 118 km  累計 8,164 km
 ウトロ〜斜里〜標津〜野付半島

斜里と標津を結ぶ国道244号線に標高約600mの根北峠があり、この峠には思い出がある。
昭和39年夏東京オリンピックの年に、北海道サイクリングでこの峠でタイヤがバーストしてしまった。鹿やキツネ、クマも出るかも知れない峠である。途方にくれて道端に座り込んでいたら、回送の観光バスが停まってくれて助けられた。


野付半島突端のトドワラで、また神奈川県相模原から来た2人の青年に出会った。お互い先の予定を話してもいないのに、これまでに3〜4回も出会っている。この車がものすごいのです。3tトラックに自作のプレハブ住宅のようなものを載せたもので、中には冷蔵庫、電子レンジ、シンク、テレビ、さらにシャワールームまで付いている。夜はこのお部屋でお酒を飲みながら旅談義で話が弾みました。
(旅が終わるとこのプレハブをクレーンで吊り下ろして、普通のトラックとして使用しているとのことです。)




野付半島の落日




 第91日 8月21日(土)  晴れ    走行 0 km  累計 8,164 km
 野付半島

エビが身をくねらせたような形で根室海峡に突き出した野付半島。標津町に属する付け根から海岸線に沿うように一本道が走っている。トドワラは、その一本道の先端近くにあって潮風と海水の浸食でトドマツが立ち枯れた姿を晒している。














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