北海道ぶらり旅


 第 1 週  5/23〜5/29 
 川崎〜下北半島〜函館〜松前〜江差






 第1日 5月23日(日)  雨一時曇    走行 505km  累計 505km
 川崎〜首都高速湾岸線〜東北道〜岩手県前沢SA  

小雨がしとしと降る中、家族に見送られて長い旅の出発。
川崎で首都高速に入り東北自動車道川口インターチェンジへ向かう。首都高速は2車線だが、東北道に入ると3車線になり、旅に出るんだということを実感する。


東北道浦和料金所

ずーっと雨の中を走っていたが、宮城県に入るとまだ雨は降っていない。
この旅の第1夜は東北道前沢サービスエリアで車中泊。ここは牛肉が美味しい所なので、SAのレストランで前沢牛の夕食。高速道路上なので当然のことながらお酒は売っていない。





 第2日 5月24日(月)  雨    走行 299km  累計 804km
 岩手県前沢SA〜三沢IC〜横浜町  

早朝から降り出した雨はこの日一日中降っていて、午後からは風も出てきた。ラジオの気象通報によると、中部地方では大雨警報も出ていて次第に大雨は北上するとのことだ。
三沢で高速道を下りて一般道に入る。途中、三沢郊外の「仏沼」に寄ってみる。この湿地はラムサール条約の登録されている湿地で水鳥の保護区である。雨の中探鳥の人が熱心に観察している。


下北半島の横浜町には町営の横浜温泉がある。なかなか良いお湯だった。
この日の泊りは横浜町の道の駅で、道の駅には福岡県から来たシニアの夫婦と兵庫県から北海道稚内までのサイクリングの若者がいて、旅の話に花が咲いた。




 第3日 5月25日(火)  雨のち曇    走行 85km  累計 889km
 横浜町〜むつ市〜恐山〜横浜町

一晩中吹いていた強い風と雨は、朝方になって風は止み雨も小降りになった。
恐山へ40数年ぶりに行ってみた。雨なので観光客もまばらでなんとも寂しげな所だ。鮮やかな色合いの風車がカラカラと音を立てて回っていて、いかにも寂しげに聞こえる。地獄とはこんな風情なのだろうか。
霊場内の温泉に浸かった。硫黄泉のちょっと熱めの温泉だった。




むつ市内のマクドナルドでコーヒーを飲みながらメールチェックとHPの更新をしてから横浜町へ戻る。本州北端の街なので関東地方と比べると気温はかなり低く、夕方5時の気温は9度だった。菜の花が満開であり八重桜が散り始めたところである。



今夜も横浜町の道の駅泊りで連泊になっってしまった。昨夜ここに泊っていた兵庫県伊丹の青年も雨のため行動せずに連泊。




 第4日 5月26日(水)  雨     走行 152km  累計 1,041km
 横浜町〜尻屋崎〜むつ市〜脇野沢

今日もまた雨、出発以来4日間連続の雨・雨・雨。誰かがいじわるして雨乞いでもしてるのかなァ・・・・・
昨日ほどの強い雨ではないので、寒立馬(かんだちめ)も出ているだろうと思い、尻屋崎へハンドルを向ける。運がよいことに尻屋崎に近づくにつれ雨は小降りになり岬に着いた時には傘が必要ないほどの降りだった。
サラブレッドにはほど遠い体形の農耕馬 寒立馬はのどかに草を食んでいる。





再びむつ市に戻り「むつ矢立温泉」に入ったが、平日の昼間なのにけっこう混んでいる。ここの浴槽はものすごく深い。
その後、マクドナルドでハンバーガーとコーヒーで昼食。この店は昨日午前午後2回入っているので、今回が3回目になる。メールチェックとHPの更新が目的。



激しく降る雨の中を脇野沢目指して走る。道の駅は山あいにポツンと建っていて人の気配は全くない。道路を挟んだ所に町営の保養施設脇野沢温泉があったので今日2回目の温泉。去年出来たばかりの木の香が香る温泉で350円だった。




 第5日 5月27日(木)  小雨のち曇  走行 95km  累計 1,136km
 脇野沢〜仏が浦〜大間〜函館  

今日も朝から小雨が降っていたが、走り出して1時間ほどで雨はあがったもののどんよりした雨雲が漂っているし、キリがかかっているので見通しが悪い。期待していた北限の日本猿は現れないし仏が浦の奇岩も見栄えがしない。でも、八重桜が満開できれいだった。



大間は本州最北端の岬で灯台の後方に函館山が見えるはずなのだが、この天候では見えない。
近年マグロ漁で有名になっているが、居合わせた漁師は「この船を一人で操船して釣るんだ。」と言っている。そして、「隣の船は息子の船だ。」とも言っていた。
ここまで来たのだからマグロを食べなくてはと思い、昼食はマグロ定食を食べた。美味しかったが値段もけっこうなものであった。







いよいよフェリーで北海道へ渡る。まずバイクと自転車が乗船し、車はその後から乗船することになっている。   埼玉から来た60歳ぐらいの自転車のおじさん(右端)は、毎年この時期に2週間ぐらいかけて旭川まで行き、夏は涼しい旭川で過ごして、秋にまた自転車で帰ることにしている。ここ数年これを繰り返しているとのことだ。飛行機で行くよりずーっと体力もお金がかかるが、これが楽しみらしい。






 第6日 5月28日(金)  雨一時曇  走行 105km  累計 1,241km
 函館〜トラピスト修道院〜知内温泉〜福島町

今日も雨で始まった。たいした雨ではないが市内観光は後日することにした。
まずマクドナルドへ行ってコーヒーとハンバーガーの朝食。ここのお店は昨日に続いての2回目の利用である。パソコンを開くとメールがたくさんきている。


函館から1時間弱、トラピスト修道院へ着いた時も小雨が降り続いていたが、ポプラ並木を歩いていると雨が上がった。修道院は予約制のため中へ入ることは出来なかったが、ポプラ並木と満開の八重桜がきれいだ。、






この後、知内町でこもれび温泉に入ってから福島町に向かったが、隣り合うこの二つの町は北島三郎と横綱千代の富士の出身地であり、それぞれ観光に一役かっているようだ。




 第7日 5月29日(土)  晴れ     走行 115km  累計 1,356km
 福島町〜松前〜上ノ国〜江差

この旅に出て7日目になってやっと雨でない朝を迎えた。
松前の桜のシーズンは5月中旬だが、松前城の少し奥の方小高い所へ行くと遅咲きの八重桜がまだきれいに咲いている。南殿(なでん)、関山(かんざん)、普賢象(ふげんぞう)という品種の八重桜がきれいだ。






松前から江差へ行く途中の上ノ国町で見た風景です。風力発電の風車の下の満開の菜の花です。


江戸時代、「江差の五月は江戸にもない」とうたわれるほどに、江差はニシンで栄えていた。ニシン漁が全盛だった頃の廻船問屋が保存されていて往時を偲ばせている。そして、街並みも「いにしえ街道」と名付けられて保存されている。






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