第 3 日
ホロンボハット(3720)〜キボハット(4703)




マウンチェンジ峰
 ホロンボハットから緩やかな道を進むと遠くに青空の中にいかにも急峻な岩山が見えてきた。チーフガイドのエリアがマウエンジー峰、5150mだと教えてくれた。



この後、天候が悪くなり青空が見えなくなってしまった。

丘の話
 延々と続くなだらかな砂礫の道を歩きながら、ガイドのエリアに日本の山を知っているかと尋ねてみた。むろん知らなかったので、不自由な英語を駆使して、富士山のことを教えてやった。
 遠くから見るとキリマンジャロと同じような円錐形のきれいな山であること、そして日本で一番高い山であること。すると彼は富士山の高さは何メートルかと尋ねるので、3776mであることを教えると、彼は、それは山ではなくて丘だと言って笑った。

 考えれば、この会話を交わしている場所は富士山の高さを越える4000mである。


荒涼とした一本道を進んで行く


ポーターも頭に荷物を乗せて進んで行く


午後になってガスがかかってきた。そして、キリの中にキボハットが見えてきた。

キボハット(4703m)
 キボハットは前2泊したマンダラハット、ホロンボハットとはちょっと趣が違う。前2泊のハットは木造で何棟かの建物があったが、ここには石造りの建物1棟しかない。5000mに近いので夕方になってキリが深くなってきた。


 

 建物の中はいくつかの部屋に区画されていて、各部屋には2段ベッドが6〜7っある。そして、部屋の真ん中に大きなテーブルがあって、ここで食事をしたりミーティングをしたりする。この広い部屋に、この夜は我々のパーティー5人だけであった。
 例によってポーターが運んでくれた洗面器のお湯で顔や手を洗ってから、お茶を飲んでくつろいでいるうちにウトウトしてしまった。



食事の配膳をするポーター兼コック

 
食事の光景 (陶器のカップやテーブルクロスはポーターが担ぎ上げたもの)


チーフガイド・サブガイドとの明日の行程のミーティング

 キボハットには登山者が多い時のために予備の部屋が設けられている。この日は予備の部屋が空いていたので、持参した横断幕に登山者にサインしてもらった。彼女はフランスからグループで登ってきたと言っていた。キリマンジャロにはいろんな国の登山者が来ている。
 


 明日の山頂アタックに備えて、5時に夕食が運ばれてきた。しかし、高山病の影響かほとんど食べられず、ガイドとのミーティングが終わったら早々にシュラフに潜り込んでしまった。
    (この日の行動時間 8:00〜13:00)


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