深夜のアタック 23時に起床。ポーターが持ってきてくれた熱いチャイとビスケット数枚を食べてから、山頂アタックのための身仕度。持参した衣類を全部身に着けてから、最後にゴアテックスの雨具とスパッツそしてスキー用手袋をはめた(オーバー手袋を買うのをケチったのが災いし、後になって手が痺れた)。 深夜0時いよいよ頂上アタックの開始である。エリアを先頭にして体調不良な私が二番目で、最後尾にロメルとウォルター。月明かりがほとんどないので、ヘッドランプの灯りだけをたよりにして、富士山の砂走りのような砂礫の急傾斜の道をジグザグに登って行く。暗くて周りはよく見えないが、黒々とした人影とともに砂礫が舞い上がっている。ペースはゆっくりゆっくりではあるが、私にとってはかなりきついものであった。
|