成田を発って9時間、夜遅くにインド・ムンバイの空港に着いた。タクシーでホテルに向かったが、車窓から見たその道すがらの光景は日本では想像出来ないような喧噪である。ところが、ホテルに一歩入るとそこは別世界のような豪華な佇まいである。通された部屋の片隅にはロウソクが立っている。宗教上のものかと思ったら停電対策だった。軽い夕食を済ませて早々とベッドに入った。
翌朝朝食を済ませてから空港へ行き、銃を手にする兵士が監視する中で搭乗手続きをして、ナイロビへ向かう飛行機に搭乗。ナイロビまでは4時間であったが初めて降りたアフリカはまさに異国の地であった。
日本で入手出来なかった高山病予防薬ーダイアモックスーを買うためにナイロビの薬局へ向かった。ダイアモックスはすぐに購入できたが、薬局前のジャカランダがとてもきれいだった。
ナイロビ市街地から30分ほどのホテルにチェックインしてから、ナイロビ国立公園へ向かった。ここはミニサファリといった所だが、野生のキリンやシマウマなどが自然の中にいるのだが遠くにナイロビ市街地のビルが見える。 |
翌日はナイロビからキリマンジャロの登山口タンザニア・マラングへ約400キロのバスでの移動だが、ナイロビから約160キロ程に国境の町「ナマンが」での国境超えがある。
ケニアとタンザニアの間には高い壁に挟まれた幅50mの国境ゾーンあり、国境線はその中にある。国境ゾーンの壁の手前にあるケニアのイミグレーションオフィスの前でバスは止まった。ここでまず出国手続きを行なうのだが、手続きはバスから荷物を全部下ろして中身を見せて、パスポートを見せる。
そしてふたたびバスに乗って、国境線を越えた所にあるタンザニアのイミグレーションの前でバスは止まり、オフィスでケニアでやった同じことをやらされた。
ところが、マサイ族はこんなことはお構いなく自由に国境線を行ったり来たりしているようだ。 |
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バスの屋根に積まれた荷物を下ろす |
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マサイ族 |
国境から3時間ほどバスは平原の中を疾走したが、途中で運転手はバオバブの木やアリ塚の前でバスを停めてくれた。
バオバブは聖霊が宿る木として古来より信仰されている。他の植物が育たない過酷な乾燥した地域でも、生きながらえる神秘的な力や、食料などを与えてくれる樹木として、人々はバオバブを崇め続けてきました。
蟻塚は日本にもあるが高さが1メートルもあるものはない。だが、バスの運転手は「この奥へ行けばもっと大きなものがある」と言っていました。
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さらにバスは草原の中の道を進むと待望のキリマンジャロが姿を現した。
しかし、残念ながら雲がかかっている。
そして、マラングの町に入ると、ジャカランダの並木がきれいだ。
カプリコン・ホテル
マラングの町からバスで数分のカプリコン・ホテルに着いた。
斜面の敷地にコテージ風の建物が何棟かあって、なかなか感じの良いホテルである。日本のカンナのような花など色鮮やかな熱帯の花がたくさん咲いている。
コテージは一棟に4室あり、我々は3室に分かれて泊まることになった。あらかじめ蚊取り線香を持参していたが、ベッドの上に蚊除けの蚊帳が吊るされている。
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夕食は別棟のレストランで摂ったが、果物がふんだんに盛られていてかなり豪華であった。明日からのキリマンジャロ登山が無事に成功するよう祈ってワインで乾杯。
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食後,荷物を@パスポートや貴重品を入れたポシェット、A登山中に使用する雨具、水筒、カメラ等を入れたデイバッグ、Bシュラフや防寒具、登山中の着替え等を入れたザック、C登山中に不要な靴や衣類等を入れたスーツケース(ホテルにデポする) に分けて、この日は早めにベッドに入った。 |
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