( 群馬県前橋市 平成30年7月31日 )
臨江閣(りんこうかく)は利根川の流れに面し、妙義山、浅間山を望む地にあり群馬県の重要文化財に指定されています。 明治17年に当時の県令(県知事)の提言により群馬県の迎賓館として建てられ、明治26年の明治天皇の行幸の際には行在所として使われたのを始め、明治35年には大正天皇(当時は皇太子)が滞在されるなど多くの皇族が滞在していました。 |
庭園から見た臨江閣全景
臨江閣は当時の県令(県知事)楫取素彦(かとりもとひこ)の提言により下村善太郎(初代前橋市長)を始めとする地元有志や銀行等の企業の寄付によって建設された。 明治から大正期にかけては明治天皇や多くの皇族が滞在し、昭和20年から29年までは市庁舎の戦災により仮庁舎として使用された。 その後は昭和56年まで市の公民館として利用され、そして結婚式などにも利用されていた。その後平成19年までは公民館別館としていたが、現在は群馬県重要文化財に指定され一般に公開されています。 |
本館と渡り廊下で繋がっている大きな建物が別館であり、明治43年に1府14県連合共進会の迎賓館として建てられた書院造風建物であり、これは前橋市の重要文化財に指定されています。 |
1階には西洋室(床板大広間)1室のほか日本間が7室あり、2階には舞台を備えた150畳(舞台を含めると180畳)があります。 建築資材として中山道安中宿の杉並木の巨木30本の寄付を受けており、大広間に柾目が美しく並び現在でも大屋根を支えています。 |