由 比 宿

 東海道53次、江戸から数えて16番目の宿 由比は山と海が接近している。
 現在でも旧東海道・JR東海道線・国道1号線が並行していて、東名高速道は海に迫り出した所の高架の上を走っている。 

( 静岡市清水区由比町 平成27年12月29日 )



 宿場の入り口は、街道をカギの手に曲げて枡形にして万一の攻撃に備えている。由比宿も東西の入り口は枡形に折れていたが、道路が整備されその面影はない。でも、なんとなくその雰囲気が感じられる町並みである。



正雪紺屋
 由比正雪の生家と伝えられ、400年続いている紺屋(染物屋)として昔ながらの技法による染物を今も続けている。




せがい造り 出桁・舟木造
 家の軒先を長くすると強い風雨や陽射しを遮る効果があり、格式のある美しい景観を生み出せます。  せがい造りとは軒先を長く出すために平軒桁へ腕木を付け足して出桁とし垂木(たるき)を置いたもの。






脇本陣温鈍屋(うんどんや)
 由比宿には脇本陣を交代でつとめた家が3軒あった。そのうち江戸時代後期から幕末までつとめたのが温鈍屋です。
 東海道宿村大概帳(天保12年(1841)幕府編集)に、「脇本陣壱軒、凡そ建坪九十坪、門構え、玄関付き」とあるのが温鈍屋だと言われています。




お七里飛脚の役所跡に建っていた格子戸の家




由比本陣公園  
 由比宿の本陣は間口33間(60m)、奥行き40間(73m)、1300坪(4300u)と広大であった。現在、敷地内には物見塔、本陣井戸が残っているが、本陣公園として整備され東海道広重美術館が併設されている。



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