宇 津 ノ 谷

 静岡駅からバスでで30分余の宇津ノ谷は、東海道53次丸子宿と岡部宿の間(あい)の宿であった戸数40戸ほどの集落で、静岡市の都市景観条例で「美しいまちづくり推進地区」に指定されています。  (平成27年3月5日訪れる) 





 宇津ノ谷は丸子宿の西にあって次の宿岡部宿との間の峠道「宇津ノ谷峠」の麓に位置する集落です。江戸時代東海道53次を行き交う旅人はここで峠越えに備えて茶店で休憩したり旅籠に泊まったりしていました。現在でもそんな雰囲気が漂っている集落です。













 この集落には現在でも「松屋」「車屋」「石屋」「角屋」「伊勢屋」などの屋号が民家の玄関先に掲げられていて、江戸時代の街道筋の面影を留めている。
 そんな中に「御羽織屋」の屋号を揚げた家がある。豊臣秀吉が小田原遠征の途中休息したおり、主人が戦勝に結びつく縁起のよい返答をした褒美として、帰途、綿入れ紙衣の羽織を与えたのに由来する。御羽織屋にはこの羽織が今でも保存されているそうである。







そして、街道筋から脇に入った小路も、往時を偲ばれる佇まいが感じられる









民家の玄関先には、往時を偲ばせる生活用品が並べられている





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