遠州森は、信州(長野県)へ通じる街道の森口として、また火伏せの神・秋葉山へ詣でる人々の宿場町として栄えていた。 |
秋葉山が火防の神(守護神・三尺坊大権現)として有名になったのは江戸時代の頃であり、庶民は秋葉講という組織をつくって秋葉山に代参し、講中安全と火災の消除を祈念するお札をもらっていた。 |
秋葉山への参詣道となる秋葉街道は古くは塩の道であり、信仰の道、交易の道でもありました。森は秋葉街道の宿場として賑わい、今も残る秋葉常夜灯が当時を偲ばせています。 |
秋葉街道に接している家は、間口の一部が道に接していても間口が街道と並行でないため、三角形の空間が出来ているので、上から見るとちょうどノコギリの刃のように見える。 この町並みは、敵が来るのを待ち伏せするために三角の角地に隠れていたという伝承があるが、実際は城下(しろした)の町並みは街道の裏を流れる太田川の堤防に沿って造られたので、隣りの家と少しずつずらして作らざる得なかったというのが真相のようです。 |