大 井 宿


 岐阜県恵那市大井は、中山道 江戸から数えて46番目の宿場として栄えた所である。
( 平成27年3月13日訪れる )

 大井宿の町並みは、横町・本町・堅町・茶屋町・橋場のそれぞれの町はずれでほぼ直角に曲がっている。宿場の特徴の一つとされる「枡形」であるが、全ての宿場にあるわけではなくあっても一ヶ所が多い中、大井宿の枡形は6ヶ所もあり、しかもどれもが直角になっている。
 枡形は城や城下町に築かれるものだが、幕府は大井に城を築き城下町にしようとしたのではないかという説や、狭い土地に多くの家屋を建てるために道を直角にしたのではないかという諸説があるが、はっきりしたことは分かっていない。












明治天皇行在所
 天皇が巡行で地方へ出かけたときの宿泊所を「行在所(あんざいしょ)」と言い、本町の旅籠であった岩井家は、明治13年の明治天皇巡行の際に宿泊所となり、現在でも当時の座敷、風呂場、便所がそのままの姿で保存されている。(因みに、便所は畳敷きでありました。)




横町の枡形街道の角に面した大井宿本陣の門




いち川 かっては「角屋」と呼ばれ、堅町の枡形の角に面した旅籠であり、400年の歴史を持つ老舗旅館である。
美濃16宿の中で最も旅籠が多かったのは大井宿だが、40軒以上あった旅籠も現存するのはこの「いち川」だけで、現在でも旅館と料理屋を営んでいる。


古い街並みINDEXへ