青   鬼


( 長野県白馬村  平成29年8月28日 )




 青鬼(あおに)は、長野県北西部白馬村の中心街の北東にある山に囲まれた標高750mの台地にある集落である。14棟の寄棟造りの茅葺屋根の大きな建物は、現在では鋼板葺きで覆われているが、「かぶと造り」と呼ばれる正面の屋根を短く切った形になっている。これらの家が緩やかにカーブする道に沿って整然と建ち並んでいる。どの家も真壁造りであり白壁と黒い板壁とのコントラストがきれいだ。
 
 最も古いものは19世紀初頭に建てられたものであると言われている。土蔵は主屋から少し離れた所に建てられていて、万一の火災を考慮したものである。また土蔵には冬に備えて雪囲いの木組みが組んである。






 青鬼(あおに)という不思議な地名については諸説あるらしいが、隣村に悪い鬼がいて穴に埋められた。その穴が反対側のこの村に通じていて、改心した鬼が良い青鬼になって出てきたので青鬼村という名前がついた。そして、隣村には鬼がいなくなったので鬼無里(きなさ)村という名前がついたと言い伝えられている。















ガッタリ
 昭和の初め頃まで使用されていたもので、水の流れを利用して米をつく道具である。これは最近になって観光用に集落の中央に再現されたものである。



集落には2ヶ所の石仏群があったが、これは集落の一番南側にある「向麻石仏群」
 


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