結城は結城紬の産地として知られている。鎌倉時代に発展した結城紬は丈夫で風合いが素朴なため武士たちに好まれた。そして、江戸時代には木綿に似ていることから、隠れた贅沢品として大名や商人たちに人気があった。結城はこのような背景のもと紬問屋が軒を並べ繁栄した。 |
健田通りの町並み
JR水戸線結城駅から北へ向かって行くと、蔵造りの家並みが続いている。蔵造りとは土塗り漆喰仕上げで厚く塗り籠めた木造防火建築のことで、古代から建築されている伝統的な建築工法です。 結城では明治初期から大正期にかけて蔵造りの建物が多く建てられ、現在でもこれらの紬問屋や老舗の商店などとして利用されていて、往時の面影が残っています。 |
築嶋邸 (築年 明治13年)
当初は穀物商の店舗だったが、現在は住宅として利用
小倉商店 (築年 明治4年)
結城紬の問屋店舗の付属建物
秋葉喬庸商店 (築年 明治末期)
農業資材関係の店舗だが、現在は主に住宅として利用
真盛堂 (築年 明治末期)
味肥料・呉服商・薬局を経て、現在は甘味処として営業
秋葉糀味噌醸造見世蔵 (築年 大正13年)
代々、味噌屋店舗兼醸造蔵及び住宅として利用
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