( 岩手県金ヶ崎町 平成29年8月2日 )
金ヶ崎町は岩手県南西部にあって、町の東側は北上川に接し、宿内川(しゅくないがわ)が北上川に合流する地点の西側にある台地に市街地が広がっている。 ここはは、天正19(1591)年に仙台藩領となり、寛永21(1644)年に転封された大町定頼(おおまちさだより)が金ヶ崎の町を整備したと伝えられていて、北上川に面して西方の奥州街道に沿って町人地が配されている。 |
武家地はサワラヒバの生垣で区画された屋敷が並んでいて、屋敷の北西部分は「エグネ」と呼ばれる屋敷林で北風を遮るようになっている。 小路は鉤形・枡形、弓形を組み合わせた城下町特有の形態で当時の形をほぼそのままに残している。 |
武家地はサワラヒバ屋敷の入り口は鉤形やT字形に敷地内まで生垣が延び、住宅の玄関が見通せないようになっている。また、入り口正面にサルスベリなどの巨木が植えられ内部が見通せない屋敷もあり、武家町の防御の形を取り入れた屋敷入口になっている。 |
白糸まちなみ交流館 往時の武家住宅を再建したものであるが、大きな寄棟造りの建物は往時は茅葺き屋根であったが、再建の際に鋼板葺きになっている。ここでは伝建地区の案内ををしてくれ、この地域の文化を伝承する展示や催しが行われている。 また、この地区の武家住宅は現に生活の場になっていて個々の住宅は非公開であるので、この交流館に武家住宅の内部が再現されている。 |