津軽平野の南部 黒石市中町には昔ながらの風情を保ったこみせ通りが残っている。道路側に一間おきに並ぶ木の柱の上に、天井が板張りのひさし状の屋根が載った形の通路空間は、雨や夏の強い陽射し、冬の吹雪から人々を守ってくれている。 こみせが連なる町並みは全国的にも貴重なものとして、国(文化庁)の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されています。 ( 平成27年7月6日 訪れる ) |
江戸時代前期、津軽藩から5千石を分地されて「黒石津軽家」が誕生した。黒石津軽家は陣屋を造るとともに、分地以前からあった町並みに侍町、職人町、商人町を加えて新しい町割りを行った。これが現在の町並みの基礎になっている。 |
しとみ こみせと道路の間は、柱があるだけで建具は入っていない。屋内でも屋外でもない中間領域的な歩行空間として、人々は自由に通行できる。冬になると、しとみに板を付けて吹き込む雪を防いでいて、開放性を失うことなく雪を防ぐ先人の工夫が息づいています。 (しとみは、新潟など他の地方では雁木と呼ばれています。) |
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