富士山本宮浅間大社


 古来、噴火を繰り返す富士山は神が宿る山として崇められていた。富士山の噴火を鎮めるために建てられたのが浅間神社であり、全国にある浅間神社の総本宮が富士宮にある「富士山本宮浅間大社」(ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ)です。

静岡県富士宮市  平成28年9月27日



 社伝によれば、第7代孝霊天皇の御代に富士山が噴火し国中が荒れ果てたため、第11代垂仁天皇の時代(BC27)に浅間大神をお祀りし富士山の山霊を鎮めた。第12代景天皇の時代に日本武尊が浅間大神を現在の神社地に移し、さらに大同元年(806)に坂上田村麻呂が壮大な社殿を造った。この地は富士山の湧き水が湧き出る地であり、富士山の噴火を鎮める水徳の神を祀る場所に適していた。


本殿 慶長5年(1600)関ケ原の戦で勝利を得た徳川家康が奉賛のために、慶長9年(1604)に本殿、拝殿を初め30余棟の社殿の大造営を行った。
三間社流造の構造を2階を持つ檜皮葺の建物は浅間造りと呼ばれていて、国の重要文化財に指定されている。



湧玉池(わくたまいけ)  富士山に降った雪や雨はやがて麓に流れ湧き水として現れる。本殿の東側にはそんな水が湧く池がある。 中世には富士山に登る人はここで禊をし富士登山に臨んでいた。四季を通じて摂氏14℃、湧水量が1日に14万トンと豊富である。





湧玉池越に眺めた富士山






 富士宮駅から徒歩15分程の「富士山本宮浅間大社」は、この辺りでは有名な神社であり、平日であるにもかかわらず参拝客で賑わっていました。
 この後、身延線で県境を越えて山梨県身延へ向かった。富士宮からの電車は2時間に1本であり、単線であるため
上り電車との行き違いのため何回か駅で停車することになった。



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