プ ロ ロ ー グ

 かれこれ50年前の学生時代に自転車で日本を一周した。大学の春休みや夏休みに繋ぎ繋ぎで行ったものであるが、その最後は昭和41年3月福井県敦賀市であった。自転車や旅行中の荷物をチッキ(鉄道手荷物ー今では死語になってしまったー)で自宅へ送り、夜行列車で大学の卒業式の朝に帰って服を着替えて式に臨んだ。懐かしい50年前の想い出である。

 いつの頃からか、会社を定年退職したらもう一度日本中を巡り、日本がどのように変わったかこの目で見たいと思っていた。自転車で巡る体力はなくなっているので車で旅することを考え、手始めに能登半島や東北へ1週間ないし10日間の車中泊の旅を何回かして予行演習を行った。

 定年退職後6年間の非常勤勤務を終えた平成22年夏に北海道へ出かけた。この旅は、山登りをしたり、利尻島など離島一周のサイクリングもした3ヶ月半に及ぶ長期の旅であった。
  
ぶらり旅 北海道

 そして九州へ  当初の予定では昨年(平成23年)春に出かけるつもりでいたが、3月にあの大震災が起こり日本中が打ちひしがれている時に、呑気に旅行をするのは憚られ、これを中止した。代わりに僅かな日数であったが、宮城県多賀城市へ震災ボランティアに行ってきた。     東日本大震災
 

 今回の九州の旅は昭和39年春に自転車で訪れた地を車で周るものです。50年前とは街の様子は随分変わってしまっただろうが、足の向くまま気の向くままに巡ります。

(50年前に鹿児島の西郷さんの銅像の前で撮ったもの)

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