済 州 島


旧済州市街の街歩き

旧市街地の散策

 1日目、ホテルにチェックインすると、すぐに翌日のハンラサンの登山口までのタクシーを予約した。早朝6時にホテルに迎えに来てくれるように予約。
 その後、旧市街地の街を散策。我々のチェックインしたチェジュ・オリエンタル・ホテルは旧市街地の西寄りの海に近い所にあった。地図を頼りに東門市場を目指して歩いて行く。ハングル文字で書かれた標識はまったく意味が分からないが、幸いにも小さく英語表記してある道路標識もある。また、大きなビルに英語で「BANK」、「HOTEL」などと書いてあると、これがよい目印になった。
 市街地の中心部に大きな交差点があり、ここが地下歩道になっている。地下に潜って行ったら、交差点の下は小さな店舗がたくさんあってあれこれと見て回っていたら方向音痴になってしまい、地上に出たときはとんでもない所に出てしまっていた。ちょうど東京で地下鉄の駅に店舗があるような感じ。ちなみに済州島には鉄道は走っていない。

東門市場
 旧済州には東門市場とに西門市場の二つの大きな市場がある。済州は海に囲まれているので魚介類が新鮮で豊富だ。
 東門市場は旧済州の東寄り、東門ロータリーの近くにあり、国民銀行脇の奥一帯に小さな店がひしめくように並んでいる。中を歩いてみると魚介類をはじめとして野菜や果物、肉類も並んでいる。 
東門市場 市場入口の青空店 魚介類の買出し1 魚介類の買出し2


ナナ食堂
 東門市場の一角にある大衆食堂に入った。
 若い夫婦が二人でやっている店だが、この店には冷蔵庫がない。メニュウらしきものがあるが、ハングル文字なのでよくわからない。身振り手振りでやってみたが埒があかない。すると店主はケイタイ電話で何かしゃべってから、その電話をこちらによこした。電話の声は年配と思われる女性で、食べたいものや飲物を告げてから電話を店主に戻すと、店主はなにやらその女性としゃべっていた。その女性は通訳のようなことをやっていたことになる。
 その後、店主は表に出て行き、妻が飲物と白菜や大根、椎茸などのキムチを出してくれた。しばらくすると、店主がビニール袋をぶら下げて戻ってきて、袋から太刀魚・アカアマダイ・ヒラメやアワビ等を出して調理を始めた。店に冷蔵庫が無い意味が分かった。表に出れば周りは魚介類や野菜の市場なのだ。出てきたものはどれも新鮮で美味しかった。
 店主夫婦と韓国語会話集を見ながら身振り手振りで会話していると、熟年の男女4人がビニール袋をぶら下げて入ってきた。店主はその袋を受け取ると袋の中の魚の調理を始めた。4人組のうちの2人が日本語に堪能で、客が食材を持参しお店がそれを調理するというこの店のシステムを教えてくれた。
 この店には2日間続けて行ったのだが、2日目はこの店のシステムに従って市場で魚介類を23,000ウォンで仕入れて持込み、それの調理とお酒代が25,000ウォンだった。(1,000ウォンは約120円)
 ここでは、ビールとハンラサンと言う銘柄の焼酎を少しだけ飲んでから、主に「マッコリ」を飲んだ。マッコリは韓国の濁り酒で、ほのかな酸味と甘みがあってのど越しがたいへん好い。翌日に山登りをひかえているので、あまり飲みすぎるといけないと思いつつも、その美味しさに釣られてかなり飲んでしまった。
ナナ食堂の看板 店主夫婦 マッコリは小鉢で飲む 新鮮な魚介類

ファミリーマート
 コンビニがたくさんある。日本ではローソンやセブンイレブンがあったりファミリーマートがあったりするのだが、ここではファミリマートばっかり。
韓国の美女 コーヒーを飲みたくなったので喫茶店を探したら「ドトールコーヒー」があった。でも、まだ朝早いためか開店していない。ファミリーマートの店内を覗いたら、缶コーヒーがあって店内の一隅にはテーブルと椅子がセットされている。ここに座ってコーヒーを飲んでいたら、店員が「日本から来たのですか。」と日本語で話しかけてきた。彼女は1年ほど大阪で暮らしたことがあると言って、懐かしそうに日本語で会話をしてくれた。韓国人女性は美人が多いが、彼女もなかなかの美人であった。


スーパーマーケットマッコリ
 チェジュ・オリエンタル・ホテルの直ぐ近くにある「Eマート」というイトウヨーカ堂と同じような感じのスーパーに入った。5階建てで売り場面積はかなり広い。1〜4階には日用品や衣料品・家庭電器品が陳列してあり、5階では済州の物産品を売っている。ここで、名産の「韓国のり」やお菓子などのお土産を買った。
 地階は食料品売り場でお酒も売っている。前記のマッコリを3本も買ったが720mlが1,200ウォン(約150円)だった(帰りに寄った空港近くのお土産やでは2,500ウォンだった)。ほかに、韓国料理には欠かせないコチユジャンを在日二世の友人へのお土産に買った。彼には、ナナ食堂で撮った写真を郵送する際にハングル語への翻訳を頼まなければならない。



今回の済州島での3日間は概ね次のようなものであった。
1日目 ホテルにチェックイン後、翌日の登山に備えて食料の買出し
2日目 ハンラサンへの登山
3日目 旧市街地の観光