清 渓 山

清渓山(チョンゲサン)はソウルの南、ソチョ区とカチョン市にまたがっている山で標高580m。ソウルの周辺には手軽に登れる山がいくつかあるが、その中でも交通の便が良いこともあってソウル市民には人気のある山です。 (平成21年12月5日登る)


 今回の韓国の山登りはいつも一緒に出かけるU君といっしょだが、韓国の登山者2人(趙さん、崔さん)との合同登山である。彼らとはこの年9月に韓国北東部の雪岳山で知り合い、その後メールを交わしていて、是非いっしょに韓国の山に登ろうということになり出かけてきたものだった。
 
 地下鉄2号線ヤンジェの駅で韓国人2人と合流しバスで登山道入り口まで行き、まず、登山口に何軒も軒を連ねている登山用具店に入った。実は、この朝ホテルでザックから出した登山靴を履こうとしたら足が入らない。迂闊なことに妻の靴を持ってきていた。同じメーカーの同じ色合いのものだったので、間違えてしまったのだった。間に合わせの靴なのでなるべく安いものをと思い125,000ウォンを履いてみた。店員は事情を聞いてか100,000ウォン(約8,000円)にまけてくれ、さらに靴下をサービスしてくれた。この靴は大変履きやすい靴でその後ソウルの街中でもずっと履き続けていた。
 
 地下鉄を降りた時は小雪が舞う程度だった雪は風に吹かれて降りが激しくなってきたが、空は曇ってはいるものの比較的明るいのでこれ以上悪くならないようだ。氷点下に近い気温だが、韓国人登山者はみんなどんどん登って行く。次第に傾斜が急になり吹きさらしの所はアイスバーンになっている。ここでアイゼンを装着。この頃になると雪は小止みになり青空が垣間見えるようになってきて、最後の一登りをすると、そこが清渓山(チョンゲサン)の山頂だった。

 あまり広くもない山頂は登山者であふれている。腰を下ろす場所もないほどの混みようなので写真を撮って下山することにする。この頃になると雪も止み、薄日が差す南斜面の道を下る。湿っぽい雪なのでアイゼンに雪がダンゴ状にこびり付き何度もこの塊りを落としながら下って行く。しばらく下ってから日だまりの場所を見つけて、崔さんの奥さんが作ってくれた韓国料理で昼食。まさにキムチ料理でちょっと辛いが美味しい。韓国風海苔巻キンパも美味しかった。
 韓国の山の登山口には登山者相手の居酒屋が何軒もあるのだが、その中の一軒の店に入ってお疲れさん会。出てきた料理はもちろん韓国料理だが、カモの焼き肉と濁り酒ドンドン酒。マッコリよりも甘みがあって飲みやすいお酒だった。
 
 この後、バスでヤンジェ駅まで行きここで趙さん達とまたの再会を約して別れ、地下鉄でソウルのホテルへ戻り、翌日は江華島(カンファド)の街を観光した。


清渓山(チョンゲサン)山頂 山頂からソウルの街を見下ろす
日だまりで昼食
下山後の祝杯 ドンドン酒とカモの焼き肉


 
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