秘境の駅 小幌駅
JR室蘭本線長万部から室蘭に向かって二つ目に物凄い駅がある。北海道には「秘境の駅」と言われる駅がたくさんあるが、これほどすごい駅はないだろう。
道路が通じてないので、車では行かれず汽車か漁船でなければ行かれない。トンネルとトンネルの間のわずか150mの間にちょこんとあるのだが、鉄道マニアの鉄ちゃんや鉄子さんに絶大の人気がある小幌駅。
静狩駅前に車を停めて、汽車に乗ること9分で小幌駅に着いた。入れ違いに鉄ちゃんが一人この汽車に乗った。なるほど〜〜納得だ。ホームがあるだけで駅舎はない、無論人っ子一人いない。通過する特急列車や貨物列車は頻繁にあるが、この駅に停まるのは一日に下り5本、上り3本だけ。
静狩側(函館方向)トンネル 礼文側(苫小牧方向)トンネル
海岸に出てみようとしたが、雨で道が滑るし足元が危うい。保線小屋があるが鍵が掛かっていて中に入れない。暇つぶしにケイタイでメールを送ろうとしたが、ケイタイは圏外だ。
保線小屋の屋根の庇の下で雨を避けて待つこと2時間半、やっと上りの汽車が来た。
そもそもなんでこんな所に駅があるのかと言うと、信号所と保線作業のために駅が設置されたそうだ。
昔、こんな所に数年間にわたってホームレスの男が居着いて、彼は小幌仙人と呼ばれていたそうであるが、このホームレスは横浜に住んでいたことがあると言っていたそうだが、真偽のほどは定かでない。
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