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四国遍路の外国人

 これまでに外国人で四国88ヶ所をお遍路をしている人に何人か出会っている。34番青龍寺の石段ですれ違い「アンニョンハセヨ」と言ったら「おはようございます」 日本と韓国の国旗を付けた自転車に乗って夫婦で八十八か所を巡っている。何でこんなことをやっているのか訊かなかったが、そこには慰安婦問題・徴用工問題など感じられなかった。

 今日、59番札所国分寺で出会った人はオーストラリア人で2回目のお遍路だと、流暢な日本語で語ってくれた。菅笠、白衣、金剛杖を持ち、首には輪袈裟(略式の袈裟)がかかっている。なまくら遍路の私よりもずーっと立派なお遍路さんの姿です。


遍路茶屋の店先に書いてあった養生訓
長寿の心得ー−−人生は山坂多い旅の道
 還暦 60歳でお迎えの来たときは 只今留守と言へ
 古希 70歳でお迎えの来たときは まだまだ早いと言へ
 喜寿 77歳でお迎えの来たときは せくな老楽これからよと言へ
 傘寿 80歳でお迎えの来たときは なんのまだまだ役に立つと言へ
 米寿 88歳でお迎えの来たときは もう少しお米を食べてからと言へ
 卒寿 90歳でお迎えの来たときは そう急がずともよいと言へ
 白寿 99歳でお迎えの来たときは 頃を見てこちらからボツボツ行くと言へ



 平成24年11月

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